大河ドラマを見て考えた「権力」を維持するために必要なこととは?

本・映画・ドラマなどの考察

こんにちは、ニンジャです!

今回は、大河ドラマを見て考えた「権力」を維持するために必要なことというテーマで、ブログを書いていこうと思います。

みなさん、大河ドラマは見ていますか?
今年の大河ドラマは北条義時が主人公で、現在は鎌倉幕府が成立する前の源平合戦の様子を描いています。

この大河ドラマにはもちろん源頼朝も出ているのですが、この男がなかなか偉そうにしていて北条義時などのまわりの御家人に無理難題を押し付けるのです。

源頼朝は特に仲間が多いわけでも、軍を持っているわけでもないのですが、「源氏の嫡流」ということで権力を持ち、皆が頼朝に従っていきます。

これを見ていて、なぜ源頼朝は権力の座に付くことができるのだろう?という疑問がわいてきました。

そもそも、源頼朝に限らずすべての権力者(歴史上の権力者も、現在にいる権力者も!)は、なぜ権力の座にとどまることが出来ているのでしょうか?

権力を維持するには「根拠」が必要!

源氏嫡流というだけで謎に慕われ、権力の座に就く源頼朝。そんな頼朝でもドラマの中では、後白河法皇の令旨があって初めて戦を起こすことができました。

つまり「天皇家の血筋であること」が、人の上に立つうえで相当重要な要素だったことがうかがえます。

源氏というのは元を辿れば皇族ですから、源氏嫡流の頼朝は天皇家の血筋だということです。また、頼朝よりも上の立場である後白河法皇は、かつての天皇であり今なお強い影響力を持つ最高の権力者です。

したがって、頼朝や後白河法皇という権力者の根拠は、「天皇家の血筋」ということだと分かります。

日本の歴史としてはその後、室町幕府や江戸幕府などの武家政権が出来てくるわけですが、結局「権力の根拠」となるのは「天皇からのお墨付き」ではないかと思います。

たとえば、江戸幕府のトップである徳川将軍は朝廷から征夷大将軍に任命されているし、その後の明治維新では錦の御旗を利用したし、戦時中はまさに天皇主権でした。

つまり、歴代の日本のトップたちは常に「天皇のお墨付き」を根拠に権力を維持していたということです。

じゃあ、今も日本の総理大臣は「天皇のお墨付き」を根拠にリーダーとして君臨しているのか?と言われると、そうではありません。

では、それが崩れるのはいつか?

民主化は権力の根拠が「天皇」から「国民」へ移ること!

それは終戦後、憲法で天皇が「象徴」であることを規定されたタイミングからです。

つまり、これまで日本のトップは常に「天皇のお墨付き」を根拠として権力を維持していたのですが、終戦後に初めて「天皇のお墨付き」ではなくて、「国民に選ばれたこと」を根拠として権力を維持するようになるのです。

日本における民主化というのは、権力の根拠となるものが「天皇のお墨付き」から「国民に選ばれたこと」に変化したことを指すんだな〜と理解しました。

権力者にとって「権力の根拠」は最重要!

源頼朝も豊臣秀吉も徳川家康も西郷隆盛も、みんな「天皇のお墨付き」を手に入れたがっていました。

日本で権力を握るためには、「天皇のお墨付き」がマストだった(もしくは、権力者たちがマストだと思い込んでいた)ということです。

ただ、権力を維持するために根拠が必要になるのは、外国でも同じです。たとえば、ヨーロッパの絶対王政の根拠となったのは、「王権神授説」という「神様のお墨付き」でした。

そう思うと、「権力の根拠」っていうのは権力者にとって相当重要な問題なんだな〜と思います。

では、今の権力者は何を権力の根拠としているのでしょうか?

ロシアもアメリカも権力の根拠は「国民」!?

現在、独裁色の強い国の代表としてロシア・中国が挙げられます。

なんとなく僕は、「独裁だから国民の意見などは無視して、バリバリ好きなことを進めらている」というイメージを抱いていましたが、実はそうではないのかもしれません。

なぜなら、中国の習近平もロシアのプーチンも、権力の根拠が「血統」や「神様のお墨付き」ではないからです。

では何が根拠になっているかというと、この人がリーダーなら自分の暮らしが良くなるという「国民の期待感」だと思います。

ロシアもソ連崩壊後からみると経済的に豊かになっていますし、中国もいうまでもなく国民の生活レベルは上がっています。だからこそ、プーチンや習近平は権力を維持し続けられているのです。

ということは!

プーチンも習近平も、権力の根拠は「国民」にあるのだということです。

「国民の期待感」が無くなってしまえば、プーチンも習近平も権力を維持できなくなる恐れがあります。

権力の根拠が「国民」にある、と聞くと何を思い浮かべますか?
中国のような一党独裁の国を思い浮かべるでしょうか?

おそらくは、民主主義国家を思い浮かべたのではないでしょうか?
だって、権力の根拠が「国民」にあるということが民主主義ということですから。

ということはつまり!

現在、民主主義とはかけ離れていると思われている中国・ロシアも、民主主義国家であるアメリカ・日本も、どちらのトップも同様に「国民」に支持されることを考えずにはいられないということです!

僕が抱いていたイメージ「独裁だから国民の意見などは無視して、バリバリ好きなことを進められている」という感じでは、全然ないということ。

結局独裁だって国民の顔色伺いをしなくちゃいけないと思うと、「神様」や「血統」といった絶対的なものを権力の根拠にしたくなる気持ちも分からなくないな〜と思いました。

さいごに

今回は、大河ドラマを見て考えた「権力」を維持するために必要なことというテーマでした!

最近は世界情勢も悪化してきているので、「権力」のあり方について議論になることも多いように感じます。みなさんも少し、「権力」について考えてみてはいかがでしょうか?

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