こんにちは、ニンジャです!
今回は映画『すずめの戸締まり』を見た考察として、僕が唱える「すずめ閉じ師説」を説明した後、そこから導き出せるダイジンの正体について書いていきたいと思います。
すずめが閉じ師である3つの根拠
まずは、すずめが閉じ師であると考えた根拠について3つ紹介します。
1.常世・ミミズが見えた
まず、映画を見ている時に「なぜすずめだけが、扉の向こうの常世やミミズが見えるのだろう?」と疑問に思いました。
映画冒頭の学校のシーンでは、すずめだけが山から出てくるミミズを見ることができ、すずめの友だちである2人は何も見えていませんでした。冒頭だけでなく、作品を通してミミズを見ることができるのは草太とすずめしかいませんでした。
また、すずめは扉の向こうの常世を見ることが出来ました。これも、おそらくすずめと草太以外には見ることができないものと思われます。
そう思った理由としては、2つあります。
一つは、観覧車から出たミミズを抑えるシーンで、すずめは常世に見えたお母さんに釣られて観覧車から落ちてしまいそうになります。このシーンの後、すずめが草太に常世にお母さんが見えたことを伝えると、草太は「君にも常世が見えるのか!」と驚きます。
つまり、このシーンから分かることは常世は誰にでも見えるわけではない、ということです。
もうひとつの理由は、すずめが要石になった草太を助けるために常世に行くシーンにあります。
このシーンでは、すずめがダイジン・サダイジンとともに常世に行くのですが、それを見た環さん目線のシーンも描かれます。
一瞬のシーンなので覚えていない方もいるかもしれませんが、環さんから見た扉が描かれるのです。すずめ目線では、(常世に行けないとしても)扉の向こうに常世が見えるはずなのですが、環さん目線のそのシーンでは、常世は見えておらず、ただ扉の向こうの地面が見えているだけでした。
つまり、少なくとも環さんには扉の向こうの常世は見えていなかったことになります。
この2つから、常世やミミズが見えるのは特別な人だけだと考えられ、その特別な人というのは「閉じ師」ではないかと僕は考えています。
2. 常世に行くことができる
1では、常世やミミズが見えることが閉じ師である証拠ではないかと書きました。
ただすずめはそれだけではなく、常世に行くこともできます。すずめは幼少期に一度、常世に迷い込んでいるのです。
そもそも、一般の人には常世を見ることもできないはずだと先ほどの章で説明しました。草太と出会って常世を見る力が付いた可能性も考えましたが、草太と出会う前の幼少期から常世を認識することができ、常世に行くこともできたということなので、やはり草太は関係ありません。
すずめは生まれつき、常世を認識でき、常世と現世を行き来できる人間だということです。
3.後ろ戸を閉めることができる
さらに、草太の手助けを受けて、後ろ戸を閉めたり、要石を差し込んだりすることができます。
これも閉じ師でもない普通の人ができるのか?と疑問なのですが、すずめが閉じ師であれば納得がいきます。
僕はこのような理由から、すずめが草太と同じ閉じ師である、というふうに考えるようになりました。
続いては、すずめが閉じ師であるとした上で、ダイジンの正体について考えていきます。
ダイジンの正体とは?
結論からいうと、ダイジンの正体は、すずめの父親だと思っています。
まず、すずめが閉じ師であるとすれば、すずめの父親か母親も閉じ師であるはずです。草太の祖父が閉じ師であることから、閉じ師の家系というのが存在すると考えられるからです。
では、父親と母親のどちらが閉じ師なのでしょうか?それは、間違いなく父親です。なぜなら、母親が閉じ師であった場合、母親の妹である環さんも常世やミミズが見えるはずだから。
つまり、すずめが閉じ師の場合、すずめの父親は閉じ師である、と考えられます。
また、すずめから父親の記憶が語られることはありません。映画内で父親の描写が一切無いのです。よって、すずめが記憶に残らないほど幼い頃に居なくなってる、と予想できます。
このことから、父親は閉じ師で、すずめが幼い頃(もしくは生まれる前)に後ろ戸を閉じに行き、映画内での草太のように自らが要石になって(要石にされて)、災害を予防したのでは無いかと、僕は予想しています。
次の章では、ダイジンがすずめの父親である、と考えた根拠をいくつか挙げていきます!
ダイジンがすずめの父親である根拠
1.ダイジンは人間
これは、ほぼ100%確実です。
まず、ダイジンは日本語を話せます。
さらに、スナックのシーンでは、スナックで働いていた女性がダイジンの姿を見て、「ダンディなおじさん」と言っていました。
その女性からは、ダイジンは人間の姿に見えていたのです。
このことからダイジンは人間、しかもダンディなおじさんであることがわかります。おそらく、イスにされた草太のような状態なのでしょう。
この情報は、ダイジンがすずめの父親だとする説にも当てはまります。
2.ダイジンはすずめが大好き
この情報も、地味に大事な情報だったのではないかと思っています。
映画にダイジンが登場した時から、ダイジンはすずめが大好きだと公言していました。
また、すずめに愛されなくなると体が細くなり弱ってしまう、という描写もありました。(東京の後ろ戸のシーン)
すずめが大好きという情報も、ダイジンがすずめの父親(少なくともすずめに関係する人物)である、という伏線なのでは?と思っています。
3.要石であること
ダイジンは、そもそも要石です。
すずめが外してしまったので、自由の身になりました。
要石というのは、何なのでしょうか?
これ劇中であまり描かれていないのですが、草太が要石になったという事実から、おそらく人間がなるものなのだろうと予想がつきます。
そして、草太が要石になったタイミングは、おそらくダイジンによってイスに変えられた時。もしかしたら、要石は人間の姿のままではなく、人間が何か動物や物に姿を変えてなるものなのかもしれません。
では、要石は誰でもなれるものなのでしょうか?
僕は、そうは思いません。
そもそも、普通の人(閉じ師では無い人)は常世やミミズを認識することすらできません。おそらく、常世にも行けないはず。
そんな人が要石になることができるとは思いません。また、可能だとしてもそんな機会がないでしょう。後ろ戸を見かけることすらないはずです。
つまり、要石は閉じ師がなるもの、という可能性が高いと思います。
そう考えると、ダイジンも元は閉じ師だった人間であるといえます。
この情報は、すずめの父親が閉じ師であり、ある災害を抑えるためにすずめの父親自身が要石になったという僕の予想とも合致します。
これらの情報から、僕はダイジンの正体は元閉じ師であるすずめの父親。そして、すずめも閉じ師である。と予想しました。
さいごに
今回は映画『すずめの戸締まり』を見た考察として、僕が唱える「すずめ閉じ師説」を説明した後、そこから導き出せるダイジンの正体について書きました。
おそらくネットでは色々な考察が出てるはずなので、もう既に言われてることかもしれませんが、『すずめの戸締まり』を見る新たな視点を提供できていれば幸いです!
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