私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである。
アナトール・フランス(フランスの詩人・小説家/1844-1924)
こんにちは、ニンジャです!
今回は、読書はなぜ大切なのか?というテーマで、「読書が大切な理由」「本を読むメリット」について紹介します!
「読書ってなんでした方がいいの?」
「読書に興味はあるけど、メリットが分からない」
このようなお悩みを持たれている方は、少なくないように思います。
僕自身も「頑張って読書を続けているけれど、これって意味あるのかな~?」と、不安に思っていた時期がありました。
そこで今回は、読書のメリットを正しく理解して、読書をより効果的にできるようにするためにこの記事を書きました。
僕自身が実感している読書の効果とメリットを、研究や調査の結果を調べてみて分かったことも交えてお伝えしたいと思います。
すでに読書をしている人にとっても、これから読書をしようか迷っている人にとっても、読書の効果・メリットを知ることは重要なので、ぜひ参考にしてみてください!
読書が大切な理由とは?
なぜ読書をする必要があるのかというと、自分がいる環境以上に成長できる唯一の方法だからです。
僕を含めて、みなさんが暮らす環境の多くは、自分で選び取ったものではなく、たまたまそうなったに過ぎません。
生まれた国・地域、親、受ける教育、周りの人など、その多くは自分が意識的に選んだものではなく、自然とそこにあるものです。
たまたまそうなっただけの環境ですが、環境は人に多大な影響を与えます。
どこの国に生まれるかだけで人生が大きく変わるように、どんな親の元に生まれるかだけで大きく人生が変わるのです。
そのような人生に重要な影響を与える環境ですが、皮肉なことに自分の力ではどうしようもありません。
生まれるときに、生まれる国や親、周りにいる人間は選ぶことができないからです。
そこで重要になってくるのは、いかに環境とは別の経路から学び、成長するかです。
その手段として、読書はとても魅力的な方法だと思っています。
教育熱心の親の元に生まれた人は、レベルの高い教育を受けることができるでしょう。
反対に、教育に関心のない親の元に生まれた人は、待っているだけではまともな教育を受けられないかもしれません。
身近にビジネスで成功している人がいれば、小さいころからビジネスのセンスを養う機会があるでしょう。
しかし、周りにそのような大人がいなければ、当然ビジネスのセンスを自然に学べる機会なんてありません。
このように、環境で能力やセンスに差がつくなんてことは、珍しいことでも何でもありません。
この環境による差を埋めるためには、待っているだけではなく、能動的に学んでいく必要があります。
待っているだけで得られるのは、生まれ持った環境からもらえるだけの学び・成長です。
それ以上は得られないので、生まれ持った環境が良ければ良いほど、多くの学び・成長が得られます。
もし自分が生まれ持った環境以上の学び・成長を得たいと思うなら、自分から学び取る必要があるのです!
そして、自分から学び取るときに、最も助けになってくれるアイテムが「本」だと思います。
では、なぜ自分から学び取るためには、本を読むことが最もおすすめなのでしょうか?
次の章では、「具体的に本を読むことにどのようなメリットがあるのか?」というお話をしたいと思います。
学ぶために本を読むメリット
1.勉強方法としての生産性が高い
読書は他の勉強方法と比較して、生産性がものすごく高いことがメリットだと思います。
まずは、生産性とは何かを簡単に説明します。
生産性とは、時間や労力などのコストに対してどれほどの効果が得られたか、という割合になります。
つまり生産性を式に表すと、
生産性=成果/コスト(時間・労力など)
となります。
では、読書の生産性が高いとはどういうことでしょうか?
それは本を読むときに使った時間やお金などのコストに対して、得られるものがものすごく大きいということです。
まずは、時間について。
読書は、時間あたりの学び量が他の方法と比べてかなり多いです。
例えば、学校の授業を思い出してください。
50分の授業を受けても、進むのはたった教科書5,6ページぐらいです。
しかし、もしひとりで教科書を読んでいたら、5ページなんて10分で読み終えられるでしょう。
つまり、教科書を読むことは授業を聞くよりも、生産性が6倍高いといえます。(1ページに12分かかってたのに、2分に短縮!)
先生の授業と教科書を読むのとを比べてもらうと分かると思いますが、文章を読むという行為は、話を聞いたり動画を見たりするよりも圧倒的に必要な時間が短いです。
動画や授業は、文章よりもわかりやすくかみ砕かれた説明に適しています。
そのため、まったくの初心者な分野を勉強したい!という時には、まずは動画を見たり授業を受けたりするのもおすすめです。
ただ、基礎的な知識はあるのでもっと踏み込んだ勉強がしたい!、できるだけ短い時間や労力で資格を取りたい!みたいな場合は、生産性が高い読書の方が向いています。
2.他人が持っていない情報を得られる
読書の魅力あるメリットに、「他人が持っていない情報が手に入る」ことがあります。
これは、読書から得られるもので、最も価値のあるもののひとつだと思います。
なぜなら、みんなが知らない情報ほど価値がある、からです。
例えば、「Googleという検索エンジンがある!」と言われても、「そんなこと誰でも知ってるよ」という感じですよね?
ただ、「Ecosiaという環境に優しい検索エンジンがある!」と言われれば、「なにそれ?そんなものがあるの?」と思いませんか?
同じ炭素でも、鉛筆の芯の価値は低く、ダイヤモンドの価値が高いように、
情報にも、誰でも知っている情報は価値が低く、少数の人しか持っていない情報は価値が高い、という特徴があります。
そのため、知っている人が少ない知識や情報をインプットすることが、様々な局面で有利に働くことになります。
でも、知っている人が少ない情報を手に入れるのは、難しく感じるのではないでしょうか?
「特別な人でない限り、そんな貴重な情報が手に入らないのでは?」と思った方もいるでしょう。
しかし、心配はいりません。
知っている人が少ない情報を手に入れる簡単な方法こそが、読書です。
ここで、読書がどれくらいレアな行動かを見てみましょう。
月に1冊でも本を読んでいる人が、どれくらいいるかご存じですか?
平成30年度「国語に関する世論調査」によると、約53%が月に1冊以上本を読む、と回答しています。
つまり、本を読む人の割合は53%。残りの47%はまったく本を読まないということ!
ちなみに3冊以上読む人に絞ると、約15%しかいませんでした。
では、月に1冊でも本を読むと答えた約53%の人は、どんな本を読んでいるのでしょう?
独立行政法人国立青少年教育振興機構が中高生に向けて行なった調査によると、高校生の回答者のうち約82%が小説を読んでいて、小説以外の実用書を読んでいる人は、約16%でした。
この調査で分かった、本を読んでいる高校生の割合は約56%。
大人も含めた調査である「国語に関する世論調査」の約53%と、近い数字になっています。
大人を含めても小説以外の実用書を読んでいる人は、約16%に近い数字だと推定します。
すると、情報収集のために読書をしている割合は8.5%だけ、といえます。
つまり、91.5%の人は勉強するための読書をまったくしない、ということです!
情報収集のため読書をすることで、9割以上の人が知り得ない貴重な情報を手に入れられる、ということになります!
1000円~2000円ほどの金額を払えば、9割以上が知らない情報が手に入る読書は、すごく費用対効果&生産性が良い情報収集や勉強の方法なのです。
3.困ったときの解決法が得られる
こちらは読書の本質的な部分ですが、何か困ったこと・悩み・分からないことを解決してくれる、という効果があります。
「自分が、いま困っていること」というのは、「誰かが、過去に困っていたこと」である場合がほとんど。
何百、何千年の歴史のなかで、史上初の悩みなんてものは、めったに現れません。
ならば、先人たちの知恵を借りるのは当然のことだといえると思います。
もちろん、困りごと・悩みを解決する手段は、ネットで調べたり、友人・知人に聞いたりすることで、解決することもあります。
ただ困っていることが複雑になっていくと、ネットや友人・知人から得た、断片的な知識だけでは、解決できないケースが多いです。
例えば、「自分はこれからどのような人生を歩むべきだろう?」と悩んだときに、ネットや知人・友人からの情報だけでは、解決するのは難しいです。
本というのはネットよりも、内容が圧倒的に豊富で、結論に至るまでの過程や思考のプロセスを丁寧に記しています。
答えのない複雑な問題ほど、人生にとっては重要な問題だったりします。
結論に至るまでの過程・思考のプロセスを学び、身につけることで、答えのない悩みにも、自分なりの答えを見つけることができるようになってきます。
4.論理的思考能力・読解力が鍛えられる
ビジネス書や学術系の本は、論理的に展開された内容になっています。
論理的に展開されている文章を読むことで、論理的思考に慣れることになり、だんだんと論理的思考が身についてきます。
論理的思考というのは、訓練せずに簡単に身につくものではありません。
ただ、訓練すればある程度、身につくものだと思っています。
普段、論理的に書かれた文章を読む機会はどれくらいあるでしょうか?
多くの場合、論理的思考の訓練は、中学・高校で受けた国語の評論文の授業で止まっています。
それはそうと、論理的思考ができないと、どのような悪いことが起こるのでしょうか?
それは、正しい情報収集が行えなくなること。
それによって、間違った判断をしてしまうことです。
日常的な情報収集の時に、「論理的に正しいか?」という目利きが出来ないと、フェイクニュースに踊らされることになります。
仕事をする際にも、論理的に物事を考える能力がないと、根拠のある適切な判断が出来ないですし、自分の意見をまわりに理解してもらうことも難しくなります。
仕事上や人生での重要な決断をなるべく良いものにするために、情報の目利き力は重要になります。
ネットニュースのような短い、論理的に考えなくても理解できる分量の文章だけでなく、本のような長く、論理的思考能力が無いと理解できない文章を読むことで、論理的思考を身につけることが出来ると思います。
5.物事をプロセスから学べる
本を1冊読み終えるには、数日~数ヶ月かかります。
それは、本の情報量がそれだけ多いからです。
ひとつのテーマに関してこれほどの情報量を誇るメディアは、本以外にないでしょう。
なぜ本はこんなにも情報量が多いかというと、プロセスまで丁寧に書いているからです。
動画やネット記事ではあまりにも長いと見てもらえないので、結論や要点だけをまとめていることが多いです。本を要約したYouTubeが人気なのも、結論や要点だけを短時間で知ることができるからでしょう。
たしかに結論や要点だけを知っておくことは手軽ですが、その結論に至るプロセスが抜け落ちるという弱点があります。
メリットの2でもご説明しましたが、誰でも知っている情報や知らなくても簡単に知り得る情報には、価値はあまりありません。
つまり、結論や要点だけをネットで簡単に調べられるようになった今、価値があるのは結論に至るプロセスだということ!
例えば、日本が真珠湾を奇襲攻撃した、という事実だけを知っていてもあまり意味はありません。いま知らない人でも、ネットで調べれば誰でも知ることができます。
本当に有益な情報は、なぜ日本は真珠湾を奇襲攻撃するに至ったのか?というプロセスにあります。
プロセスというのは、結論や事実ほど単純では無く、複雑で長いものです。
15分~20分の動画や3000文字程度のネット記事では、説明しきれません。
そのため、ひとつのテーマで400ページを超すほどの分量が必要になり、それだけの分量が実現できるのは本だけなのです!
【読書のメリット】
- 情報で差がつけられる
- 学びの生産性が高まる
- 困ったときの解決法が得られる
- 論理的思考能力が身につく
- 物事をプロセスから学べる
読書を習慣にする方法
ここまで、「読書はなぜ大切なのか」「本を読む5つのメリット」をご紹介してきました。
しかし、「メリットがあると分かっても、なかなか読書を続けられない」という方も多いと思います。
そこで、読書を習慣付けるためのコツを一部紹介しようと思います。
詳しくは別記事でもまとめているので、興味がある方はぜひそちらも参考にしてみてください!
1.日常の行動とセットにする
習慣化するための基本中の基本は、すでに習慣になっているものとセットにすること!
すでに習慣化していることと同時に読書をすることで、読書の時間を継続的に作りやすく、習慣化しやすくなります。
例えば、お風呂で湯船につかるときに読書をするのもおすすめ!
毎日入るお風呂と読書をセットにすれば、読書単体でやろうとするよりも習慣にしやすくなります。
2.まずは初心者向けの本から
何事も自分にあったレベルから始めることが重要です。
無理して背伸びをしても、思うように進まず挫折してしまう可能性が高まるだけ。。
そこで、読書がなかなか習慣付かない方は、小説を読むことから始めてみるのがおすすめ!
特に読みやすいジャンルの小説を紹介しているので、ぜひそちらも参考にして小説を読むことで読書に慣れていってください!
3.活字に慣れることから始める
小説でも実用書でも、文章を読むのが苦手!という方は、まず文章に慣れることから始めてみてはいかがでしょうか?
短い文章でも読むことを習慣にすると、次第に文章を読むことに慣れてきます。
文章を読むことが苦じゃなくなると、本を読むこともそれほど苦じゃなくなるはず!
文章自体に苦手意識がある方は、ぜひ文章に慣れる練習をしてみてください!
さいごに
今回は、読書は、なぜ大切なのか?というテーマで、「読書が大切な理由」「読書をするメリット」について紹介しました。
これをきっかけに、「読書をしてみよう!」という気持ちになっていただければ、とてもうれしいです!!
「はじめてニンジャ」では、読書をするときに役に立つ記事を発信しています。
より良い読書方法を身に着けたい!という方は、ぜひほかの記事も参考にしてみてください!
効果的な読書方法をまとめた記事
様々な事柄を分かりやすく簡単に解説した記事
おすすめの本をまとめた記事
ぜひ参考にしてみてください!
参考文献
平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要 文化庁
子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書 国立青少年教育振興機構
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