こんにちは、ニンジャです!
今回は、おすすめの美術館の楽しみ方とは?というテーマで、明日からできる美術館の楽しみ方5選をご紹介します。
みなさん、美術館にはよく行かれますか?
僕は、数年前から美術館に行くのが好きで、最近では月1回くらいのペースで様々な美術館に足を運んでいます。
そんな僕も、美術館に行き始めたころは、
「美術館に行っても、何となく絵を見て終わってしまう」
「美術館に行っても、楽しみ方がよくわからない」
という悩みを抱えていました。
そこで今回は、
「最近美術館に行き始めた!」
「美術館には行ったことがないけど、興味はある!」
という方に向けて、初心者でもすぐにできるおすすめの美術館の楽しみ方をご紹介しようと思います!
特におすすめの楽しみ方として、これから5つ紹介します。5つすべて実践しなくてもいいので、どれかひとつでも試してみてください!
おすすめの美術館の楽しみ方とは?

1.「どんな常識を壊したか?」という観点で見る
「どういう観点から、絵を見ればいいか分からない」
「美的センスに自信がない…」
という方に特におすすめなのが、「どんな常識を壊したか?」という観点で見るという方法!
僕はまったく美的センスがないですし、自分で絵を描いたのは中学で受けた美術の授業が最後。。そのような芸術からかけ離れた生活を送る人でも楽しめるのが、この方法です。
現在にも残っていて、美術館に飾られているような芸術家は、必ず何か革新的なことを成し遂げた芸術家。
その当時では考えられないような斬新な取り組みをして、それが高く評価されたからこそ、何十年何百年経った今でも美術館に飾られているのです。
つまり、私たちが美術館に行って見られる作品は、どれも何かしらの常識をぶっ壊した作品だということ。
なので、どの作品を見る際にも「この作品はどんな常識を壊したんだろう?」という観点で見ることができます。
例えば、印象派の画家として有名なモネも、ある常識を壊しています。
それは、「絵を描くときは、形が大事だ!」という常識です。
詳しい解説は、別の記事に譲りますが、日本でも大人気のモネの作品でさえ、当時は大きな反発を生むような作品だったのです。
印象派とは?誕生のきっかけと革新性【わかりやすく簡単に解説】
「どんな常識を壊したか?」という観点で見る方法は、初心者でも意識さえすればすぐに実践できる方法です。
なぜなら、この方法は決して美的センスが必要ではないからです。
確かに芸術作品である以上、その作品を美的センスや右脳的な感性で捉えるという楽しみ方もあります。
しかし、それは最初からできることではありません。
僕も美術館に通い続けるにつれて、ようやくなんとなく分かるようになったかな?というレベルです。
なので、はじめは「どんな常識を壊したか?」というような、美術史的な観点で楽しんでみることがおすすめ!
どんな有名な画家でも、いや、有名な画家ほど、当時は世間から大バッシングされるような革新的な作品を残しているのです。
2.自分ランキングBEST3を考える
続いてのおすすめの美術館の楽しみ方は、自分ランキングBEST3を考えることです!
美術館に行った後、「結局、どんな作品があったっけ?」と忘れてしまったり、「どの作品が良かったの?」と聞かれて答えられなかったり。。
このような経験は、1度くらいはあるのではないでしょうか?
僕もはじめは、毎回こんな感じでした。。
そこで僕がやるようにしていたのは、自分ランキングを考えること。
やり方はとても単純で、美術館を見て廻る中で、自分の中で特にいいと思った作品3つを選ぶというもの。
自分ランキングをつけることで、作品を見ている間も「ここまで見た中で一番よかったのは、どの作品だっただろう?」「自分はなぜこの作品を、1番に選んだんだろう?」という風に考えながら、美術館を廻ることができます。
それによって、漠然と良かったな~と思うだけではなくて、「○○という作品が、こういう理由で素敵だと思った!」と明確に言えるようになります。
あくまで、自分なりによかったものを選べばいいので、気負わずに気軽にやってみてください!
3.とりあえず1周見てまわる
これは、美術館を上手に廻るためのちょっとしたコツです!
大きい美術館だとかなり多くの展示作品があって、すべてじっくり見て廻るとめちゃくちゃ時間がかかるし、体も疲れてきます。
美術館に行くと、最初はじっくり見られるけど、だんだんと疲れてきて最後の方は流し見してしまう、、という経験がある方もいるはず。
そこで、おすすめなのが「とりあえず1周見てまわる」ことです!
この展示にはどんな作品が、どんな順番で飾られているのか?という全体感を把握することで、自分が本当にじっくり見たいポイントに注力することができます。
大きい美術館の企画展などは特に作品の数が多すぎて、すべての作品を時間をかけてゆっくり見るのはかなり大変です。
そのため、すべての作品をじっくり見るのは諦めて、自分が好きだと思える作品になるべく多くの時間と体力を使った方が良いと思います。
自分はどの作品をじっくり見ようか?を決めるためにも、まず美術館に入ったら1周ぐるっと見て廻ることをおすすめします!
4.離れて見てみる
次は、絵を見るときのちょっとしたコツを紹介します!
みなさん、絵を見るときはどのくらいの距離から見ていますか?
多くの方は、絵から近い距離で見ることが多いのではないかと思います。
もちろん、近くで見ることで筆の跡や細かい線、色遣いを見ることができるため、近くで見ることもおすすめです!
しかし、近くで見て終わりではなくて、遠くから離れて見るのも同じくらいおすすめです!
特に大きい絵や印象派の絵画などは、ある程度離れた距離から見られることを想定して描かれている作品も多いです。
例えば、モネやルノワールの絵画は「筆触分割」という技法が使われていて、この技法は遠くから見たときに人の網膜の上で色を混ぜることを狙って使われた技法。
なので、印象派の絵画は近くで見るよりも、遠くで見たほうが綺麗に見えます。
近くで見たときの印象と、遠くから見たときの印象は結構違うもので、その絵画の新たな一面を見つけたような気持ちにもなります。
よりその作品を楽しむためにも、好きな作品は近くからだけでなく、少し離れたところから楽しむのもおすすめです!
5.美術館に行く前に予習する
最後にご紹介するのは、美術館に行く前にできることです。
それは、その美術館についてや今回の展示、作品が展示されている画家について事前に調べてから行くという方法です。
調べるといっても、本を読んだりネットで検索したりする必要はありません。
たいてい、「今回の企画展はどういう経緯で開催することになったか?」や「展示されている画家はどういう生涯を送ったか?」「この美術館はどういった作品が集められているか?」という点は、美術館のホームページにまとめて載ってます。
また、今回の見どころや日本で初公開の作品はどれかという情報も、よくホームページに載っています。
わざわざ本やネットで調べるとなると大変ですが、行きの電車でホームページを軽く見るぐらいのことは簡単にできるのではないでしょうか?
まったく知らないで美術館に行くのと、ちょっとでも知って美術館に行くのとでは、楽しい度合いが天と地の差!
これまで何の前知識も入れないで美術館に行っていた方は、ぜひ一度ホームページで予習を試してみてください!
参考文献&おすすめ書籍

美術作品の楽しみ方を考えるうえで、僕が参考になったな~と思う本を2冊ご紹介しておきます!
もっと知りたい!という方は、ぜひ本も読んでみてください!
1.『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート志向』末永 幸歩(著)
この本は、芸術作品の楽しみ方について学ぶことを通して、「自分だけの答え」の答えを持つ方法を身につけよう!という内容になっています。
この記事でも紹介した「どんな常識を壊したかという観点で見る」という方法も、この本からヒントを得ています。
タイトルに「13歳からの」とあるように、中学生が読んでもわかるような書き方がされているので、美術初心者の方にもおすすめです!
2.『西洋美術史入門』池上 英洋(著)
この本は、「美術史とはどういうものか?」という点からそれぞれの時代の美術作品の特徴まで、わかりやすく丁寧に書かれた入門書です。
この記事でも、最初は美術史的観点から作品を楽しむのがおすすめ!と書きましたが、その美術史の基礎を学ぶのに最適の1冊だと思います。
『西洋美術史入門』
さいごに
今回は、おすすめの美術館の楽しみ方とは?というテーマで、明日からできる美術館の楽しみ方5選をご紹介しました!
僕も美術館に行き始めたばかりのころは、「なんとなく見た気になっているけど、これで大丈夫かな?」と不安になっていました。
美術館の廻り方や芸術作品の楽しみ方に正解はないので自由に楽しめばいいと思います。
ただ、もっといい楽しみ方はないだろうか?と悩んでいる方は、ぜひここで挙げた5つのうちどれか1つでも試してみてください!
「はじめてニンジャ」では、読書をするときに役に立つ記事を発信しています。
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