なぜメディアは勃興し、衰退するのか?【メディアの変遷に関する考察】

分かりやすく簡単に解説シリーズ

こんにちは、ニンジャです!
今回は、「メディアの一生はどういうものか?」というテーマで、“メディア→マスメディア→芸術”の変遷についてまとめたいと思います。

では早速、本題に入りたいと思います!

メディアについての持論的考察

1.”メディア”とは何か?

まず、ここでいう”メディア”とは何かについて、定義しておきます!

メディアとは、媒体のこと。
媒体とは、何かと何かの間を取り持つ存在です。

では、メディアは何と何の間を取り持っているのかというと、”受信者”と”発信者”です。

つまり、メディアとは「受信者と発信者の間を取り持って、情報を行き来させる存在」です。

具体例を挙げると、テレビ、ラジオ、スマホなどが挙げられます。
例えば、テレビは番組制作者と視聴者の間を取り持って、情報を伝達しています。

つまり、メディアは情報伝達の手段ともいえると思います。

では、マスメディアとはどういうメディアを指すのでしょうか?

2.”マスメディア”とは何か?

先ほど、メディアとは「受信者と発信者の間を取り持って、情報を行き来させる存在」と定義しました。

では、メディアの前に”マス”という言葉を付け加えた”マスメディア”とは、一体何なのでしょうか?

まず、”マス”の意味を考えましょう。
“マス”とは、“大衆的な”というような意味があります。
つまり、マスメディアとは”大衆的なメディア”ということです。

メディアは情報伝達の手段ですから、マスメディアは「もっとも多くの人に情報伝達ができる手段」ということになります。

一昔前のマスメディアといえば、テレビです。スマホが誕生する以前は、テレビで発信することが「もっとも多くの人に情報伝達ができる手段」だったでしょう。

その少し前に遡ると、ラジオがマスメディアだった時代もあります。
1945年に戦争が終結したことを国民に伝えた玉音放送は、ラジオで行われました。

1945年当時、なるべく多くの人に伝えるための手段はラジオだったということです。

このように、マスメディアとは、その時代においてもっとも情報伝達力があるメディアのことで、時代によってマスメディアとされるメディアも変わってきます。

では、次はひとつのメディアを取り上げて、メディアはどういう変遷を辿るのか?について考えてみたいと思います。

3.あるメディアの一生

つづいて、ひとつのメディアがどのような変遷を辿るのかを考えます。
ここで取り上げたいメディアは、”絵”です。

“絵”がメディアというか、厳密に言えば”紙”がメディアな気もするのですが、分かりやすいようにここでは”絵”に限定して考えたいと思います。

“絵”の歴史は、かなり古いです。
6万5000年以上前にネアンデルタール人が描いたとされる、壁画がスペインで見つかっているほど。

つまり、少なくとも有史以前にはメディアとして誕生していたことになります。

メディアとして誕生した絵ですが、キリスト教が公認された紀元300年前後あたりから、マスメディアに昇格します。

当時のヨーロッパは識字率が低く、現代みたいに誰でも文字が読めるという状況ではありませんでした。

そのため、キリスト教を広く布教するには、聖書だけでは物足りません。
そこで、絵というメディアが活躍します。

美術館に行くと、キリスト教を題材とした宗教画をよく見かけますが、これらはキリスト教の布教を目的としてキリスト教会が作らせた絵画だったりします。

ラジオやテレビはおろか、写真すらなかった20世紀以前まで、絵がマスメディアだったのです。

6万年以上前にメディアとして誕生した”絵”は、徐々に存在感を増していき、20世紀以前までマスメディアとして君臨しました。

しかし、写真やテレビなどのメディアが生まれて以降、”絵”はマスメディアの地位を明け渡しています。

では、“絵”はただのメディアに戻ったのでしょうか?それは違うと思います。

ここが個人的に面白いと思う部分なのですが、マスメディアを降りた後、“絵”は芸術として存在し続けることになります。

もはや、絵に情報伝達の意味合いはありません。だからこそ、”絵”は効率よく情報を伝達する役目から卒業して、非効率に狭く想いを吐露する”芸術”に役割を転換させたのです。

要するにメディアの一生をまとめると、”メディア→マスメディア→芸術”という変遷を辿るのではないかと思うのです。

4.そして、これから

最後に、直近でマスメディアの座から陥落しつつあるテレビについて考えて終わりたいと思います。

テレビは誕生してから70年ほど、マスメディアの地位に君臨していました。
あらゆる国民的な事象は、テレビを起点として発生していました。

しかし、2010年代にスマホが普及し始めてから、テレビの地位がどんどんと弱まり始めています。

もはや、テレビよりもYouTubeの方がマスメディアの地位に相応しくなっているかもしれません。

では、テレビは今後、どのような運命を辿ると思いますか?

僕は、“メディア→マスメディア→芸術”のサイクルをもとに、テレビは芸術になると考えています。

ジャンルとしては、歌舞伎や能などの伝統芸能のように、格式高い芸術としてニッチに支持され続けると思っています。

もう国民的なテレビ番組が生まれることはないですが、一部のファンが熱狂するようなテレビ番組は生まれ続けることになると思っています。

さいごに

今回は「メディアの一生はどういうものか?」というテーマで、“メディア→マスメディア→芸術”の変遷についてまとめてみました!

あくまで持論的な考察でしかないですが、興味がある方がメディアの歴史や変遷について考えるきっかけになれば嬉しいです!

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