こんにちは、ニンジャです!
今回は、なぜ雑誌は売れなくなっているのか?というテーマで、雑誌の売り上げが減少している理由について考えたことを書いていきたいと思います。
みなさん、ここ数年書店の数がかなり減少していることをご存じでしょうか?
2001年ごろまでは2万店以上あった書店が、2020年には1万1000店と、この20年で約半分まで減っています。
では、なぜ書店の数は減っているのでしょうか?
昨今、書籍離れ・活字離れが問題視されることも多いですが、実は書籍や漫画の売り上げはそこまで下がっていません。
特に漫画は電子書籍で読まれることが多くなっていることが追い風となり、近年は増加傾向ですらあります。
では、何が原因で書店が閉店していっているのかというと、それは雑誌の売上が減少していることです。

そこで、「今回はなぜ雑誌だけの売上が顕著に下がってしまっているのか?」について、考えたことをまとめていければと思います。
なぜ雑誌は売れなくなっているのか?
1.雑誌読み放題サービスの普及
まず一つ目に考えられることは、雑誌読み放題サービスの普及です。
「dマガジン」や「楽天マガジン」など、月額定額制の読み放題サービスはここ数年でかなり普及した印象です。
以前は美容院に行くと紙の雑誌が渡されていましたが、最近ではタブレットを渡されることが多くなっています。
この雑誌読み放題サービスですが、最も特筆すべき点はその値段の安さです。
「dマガジン」は月額440円(税込)、「楽天マガジン」は月額418円(税込)と、雑誌1冊分よりもはるかに安い金額で加入することができます。
また、電子書籍もだんだんと普及していますから、雑誌をスマホやタブレットで読むことに抵抗を示す人はどんどん少なくなってきています。
その結果、書店の売り上げを支えていた雑誌を買う人が、減少してしまったということだと思います。
2.「雑誌」という単位の崩壊
2つ目の理由として考えたのは、「雑誌」という単位が崩壊しているからという理由です。
みなさん、集英社の「少年ジャンプ+」というアプリをご存じでしょうか?
簡単に言うと、「少年ジャンプ」のアプリバージョンです。
この「少年ジャンプ+」というアプリが、「雑誌」という単位を崩壊させています。
というのも、「少年ジャンプ+」では漫画を1話単位で販売しているのです。
これまで雑誌のジャンプを買っていた人の中には、特定の作品だけを目当てに読んでいた人も少なくないはずです。
そういった人からしたら、目当てじゃない作品がたくさん載っている雑誌を買わなくとも、読みたい作品だけが読めればいいのです。
webやアプリでなら1話ごとに販売することができるので、特定の作品だけを購入することが可能になります。
これは、複数の作品の1話を集めた「雑誌」という単位の崩壊であると思います。
また、「少年ジャンプ+」のすごいところは、紙の雑誌には載っていなくてアプリ版でのみ連載している作品から、人気作が次々と生まれているところです。
最近アニメ化されて話題の「スパイファミリー」や、最近Twitterでも話題になっていた「タコピーの原罪」などは「少年ジャンプ+」で人気となり、コミック化された作品です。
このように、雑誌では紙面の都合で作品の数は限られてきますが、アプリではほぼ無限に作品を掲載することが可能なため、出版社としてもヒット作品を生みやすくなります。
また、読者としてもアプリで簡単に読みたい作品だけを読むことが出来るし、雑誌には載っていない作品も読むことができるというのはメリットになるでしょう。
今後、「少年ジャンプ+」のようなアプリがどこまで増えていくかは分かりませんが、出版社が直接雑誌を販売していくという構図はどんどん加速していくと思います。
そして、アプリやweb上では、漫画を1話ごとに販売したり、ファッション誌を特集ごとに販売したりすることができるので、「雑誌」という形での売り上げは減少していくことになると思います。
3.「知らない本との出会い」という書店の魅力を活かせない
3つ目の理由は、雑誌は「知らない本との出会い」という書店の魅力を活かせず、ネットに負けてしまうからです。
これは雑誌が売れなくなる原因というよりかは、書店での雑誌の売上げが減ってしまった原因です。
リアル書店とネットの違いについた記事で詳しく述べていますが、書店がネットに勝てる部分は「知らない本と出会える」という点だけです。
欲しい本があればネットで買った方が圧倒的に便利ですが、「まだ欲しくない本」をネットで買うことは難しいです。
つまり、書店は「こんな面白い本がありますよ〜」というレコメンドにこそ価値がある、ということです。
しかし、雑誌ではそのレコメンドという価値は活かすことができません。
なぜなら、雑誌は定期購読が前提となっているものだからです。
雑誌は、同じ種類の雑誌を毎週/毎月、定期購読をする読み物です。
定期的に同じ雑誌を買うという行為は、ネットの方が圧倒的に便利になります。
街の書店で雑誌を買うのではなく、ネットで定期購入する人が増えたことは、雑誌の売り上げ自体は変わりませんが、街の書店の売り上げは減ってしまいます。
さいごに
今回は、なぜ雑誌は売れなくなっているのか?というテーマで、雑誌の売り上げが減少している理由について考えたことをまとめました。
みなさんは、今後の雑誌のあり方はどうなっていくと思いますか??
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