【考察】『エンドロールのつづき』を観た感想、考えたこと

映画

こんにちは、ニンジャです!
今回は、映画『エンドロールのつづき』の感想、考えたことをまとめようと思います。

特にネタバレがある映画ではありませんが、映画の内容には触れることがあるため、一切内容を知りたくない!という方は、映画本編を見てからぜひ帰ってきてください!

では、さっそく考えたこと、感想をまとめていきます!

『エンドロールのつづき』を観て考えたこと

1.映画も見れない環境

『エンドロールのつづき』という映画は、インドが舞台となっています。
インドの中でも貧しい地域に住む、6歳くらいの少年が主人公のサマイ。父親の仕事であるチャイ売りを手伝って過ごしています。

父親は厳格な人で、映画のような娯楽をチャラついたものとして、認めていません。しかし、これが最後と言い、家族で街に映画を観に行く機会が訪れます。

そこで映画を観た主人公・サマイは、映画に魅せられ、のめり込むことに。

ここで僕が考えたのは、映画も満足に観れないという環境についてです。

この映画は、監督の実話をもとに作られているとのこと。

ありきたりな感想ですが、この世界には6歳の少年が毎日労働をしないといけない、という状況がありふれてることに気づかされました。

もちろん、サマイは映画の中の少年ですが、こういった少年は現実の世界の至るところに存在するでしょう。
もしかしたら、「子どもの頃から仕事をせずに済んで、自由に映画を観に行ける」という子どもの方が少ないかもしれません。

いまの日本では、6歳の子どもが家族のためにお金を稼ぐということは少ないですし、映画だって簡単に観に行くことができます。

自分の置かれている環境は、世界の中でも特別に恵まれている環境だなと痛感しました。

さて、映画嫌いな父親を持ち気軽に映画を観に行けないサマイは、どうするのでしたでしょうか?

この状況からのサマイの行動は、すごく考えさせられるものがありました。

2.逆境の中でのたくましさ

「これが最後」と言われて観に行った映画をきっかけに、サマイは映画の世界に魅了されます。しかし、映画を観に行くことはもうできません。

そこで、サマイは学校をこっそり抜け出して映画を観に行くことにします。
最初は成功して映画を観られていたのですが、バレて追い出されます。

追い出された後、ファザルという映写室で働く男と出会います。

ファザルにお弁当を渡す代わりに、サマイは映写室にこっそり入れてもらい、そこから映画を見るようになります。

その後も、自分で映画を作りたいと友達を集めて試行錯誤したり、映画のテープを盗んで近所で上映したりします。

このように、サマイは「映画なんてダメだ!」と言われても、貧しくて気軽に映画を観られる状況じゃなくても、決して挫けず、自分なりに試行錯誤して、大好きな映画に触れ続けるのです!

この”たくましさ”が、人生を切り拓くんだなぁ〜と改めて感じることができました。

最近では、途上国と言われるアジア、アフリカの国々の躍進が目立ちます。
ビジネス界にも政治の世界にも、20年前にはいなかったであろう、多くの中国系やインド系の人がリーダーの座に付いています。

ヨーロッパやアメリカ、日本など、先進国の恵まれた環境で育った人たちには無いタフさのようなものが、この人たちにはあるんだろうと思います。

今後も、より一層、これまで後進国と言われてきた国々の人が飛躍していくのではないかと思いました。

また、この映画は「教師の重要性」についても教えてくれます。

まず1人目の教師は、ファザルです。
彼がサマイに映画を観せ、映画の魅力を伝えて、映画の仕組みを教えました。

2人目の教師は、学校の先生です。
英語を学ぶこと、この街を出ることを勧めてくれた人で、サマイの世界を広げた人です。

このポイントは、決して親や友達など、気づいた時からある人間関係の中から教師が生まれていないことです。

人生を切り拓くために必要な知恵や機会を授けてくれる良い教師は、与えられるものではなく、自分から得るものだということを、この映画から学びました。

僕の場合、それは本でした。
サマイのように行動的ではない僕は、親や親戚、学校の先生や友達くらいしか人間関係がありません。

そんな時に、唯一自分の世界の外にいて、思わぬ角度から助言をくれる存在が本でした。

もし、これを読んでる方で、まだ”教師”に出会えていない方には読書をオススメします!

3.「エンドロールのつづき」は?

この映画のタイトルは、「エンドロールのつづき」。原題は、「Last Film Show」なので、日本語のタイトルの方がその後を想像させるものになっています。

この映画の主人公であるサマイのその後は、明確には描かれません。夢見る少年時代のまま、映画は終わっています。

しかし、この映画は実話なので、サマイは夢を叶えて映画監督になったということになります。

インドの貧しい家庭に生まれ、幼少期から労働に励み、満足に映画も観れなかったサマイは、そんな逆境にも負けずに夢を叶えました。

そんな映画のエンドロールが終わった後、気軽に映画館で映画を観ている自分も、もっと頑張らなきゃいけない!という気持ちになりました。

日本という国に住む人の大部分は、圧倒的に恵まれた環境にいます。
そんな幸せをムダにせず、自分に正直に生きろよ!と励まされているように感じました。

この映画をエンドロールまで観た僕たちのその後の人生が、サマイに試されているような気持ちがしています。

さいごに

今回は、映画『エンドロールのつづき』の感想、考えたことをまとめました!

すごく映画愛に溢れた作品で、歴代の名作へのオマージュもあったようなので、映画好きな人は特に楽しめる作品だと思います!

ただ、僕は名作のオマージュとかはあまり気づかなかったですが、色々と考えるきっかけとなったので、映画にそんなに詳しくない方もぜひ観に行っていただければと思います!

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