こんにちは、ニンジャです!
今回は、「地政学」って面白い!というテーマで、「地政学」に関する本である『サクッとわかるビジネス教養 地政学』を読んで面白いと思ったり、意外だなと思ったりしたことを共有出来ればなと思います。
今回読んで、すごく面白かったのがこちら!!
地政学の基礎的な知識や用語などを、フルカラーのイラストを用いて分かりやすく解説してくれる入門書です。
地理の知識ゼロの僕でも、スラスラ読んで理解することができたので、政治や地理に全然詳しくないという方にもおすすめ!
「地政学」の詳しい内容は、この書籍を読んでいただくのがいいと思うので、『サクッとわかるビジネス教養 地政学』を読んで学んだこと、意外に思ったこと、面白かったことなどの感想を中心に書いていこうと思います!
この記事を読んで、「地政学」についてや書籍『サクッとわかるビジネス教養 地政学』について、ざっくりと雰囲気を理解していただけるとうれしいです!
では、まずは「地政学」とは?という話から。。
「地政学」とは?
まず前置きとして、「地政学」とは範囲が広く、きっちりと決まった定義はないようです。
そのため、ここでは3つの定義をご紹介します。
一つ目は、Wikipediaの引用元にもなっている『欧米地政学の最近の展開 フリント著『地政学入門』を中心に』という論文から。
地政学にはさまざまな定義があり、また、時代とともに定義も変わっているので、厳密に定義するのは困難だが、大略「国際政治を考察する際に地理的条件を重視する学問」という共通項はあるように思われる。
『欧米地政学の最近の展開 フリント著『地政学入門』を中心に』p.114
この論文の著者は、様々な定義がある中の共通項として「国際政治を考察する際に地理的条件を重視する学問」を挙げています。
なので、まず一つ目の定義として、「地政学とは、国際政治を考察する際に地理的条件を重視する学問」だといえます。
二つ目に紹介する定義は、『サクッとわかるビジネス教養 地政学』にある説明です。
研究者によってさまざまな答えがあると思いますが、私は「国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」と考えています。
『サクッとわかるビジネス教養 地政学』p.2
つまり『サクッとわかるビジネス教養 地政学』の著者・奥山真司さんの定義では、「地政学とは、国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」となります。
最後に、僕が考える定義もご紹介します。
僕は、「地政学とは、国際政治を地理的要因から分析して、ロジカルに説明する方法」と解釈しています。
国際政治で行われていることを解釈する際に、感情的に解釈するという方法がよくみられると思っています。
例えば、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に対しても、「プーチンは頭がおかしくなったんじゃないか」「ウクライナがかわいそう」といった感情的な解釈がよく見られました。
これは正直、僕も同じような反応をしていました。
これが間違っているとは思わないのですが、「地政学」というアプローチを知った今、「これまで論理的に分析する術を持っていなかっただけだった」ということにも気が付きました。
「地政学」とは感情に流されることなく、冷静かつロジカルに国際情勢を理解する手法です。
そのため、「政治とか外交とかよく分からない」という人にこそ、必要な知識だと感じています。
「地政学」の何を面白いと思ったか?
1.舞台は、まさかの海だった!
まず僕が一番おどろいたのは、「地政学」の主な舞台が「海」だということ。
地理と言われると、どうしても「大陸」の方に注目してしまいがちですが、実は交易の9割は海で行われているのです!!
僕は、なんとなく「大陸」の話になるんだろうな〜と思っていて、「海」のことなんて全く考えていませんでした。。
これまで社会の授業とかでも、だいたい国境がどうとか、なんとか帝国とか、陸地の話をメインにされていた気がするので、「海」が重要というのはとても意外でした。
そして、「海なんて縦横無尽、自由に動けるんじゃないか」と思っていましたが、実は海にも決められた「道」があります。
その海にある決められたルートを、いかに自国にとって安全なものにするか?という競争が各国で行われているのです。
書籍『サクッとわかるビジネス教養 地政学』では、海にあるルートや重要な海峡を、フルカラーのイラストで紹介してくれています!
2.すべての国が、”地理”に縛られてる!
2つ目に面白いと思ったのが、すべての国が地理的な制約を受けているということです。
国の防衛費の多さ、紛争の有無、親米か親露かなど、一見その国が独自に決めていることのように思えることも、実は地理的な要因が絡んでいるということが分かりました。
例えば、国の防衛費でいうと、日本のような島国はまわりが海で囲まれているため、地続きの内陸国よりも他国から攻められにくいという特徴があります。
そのため、日本はロシアや中国などの内陸国と比べて、国境の警備が必要ない分、防衛費を抑えられるといえます。
つまり、日本の防衛費というのは、日本が完全に自由に決めたものではなく、地理的要因によってある程度決められていたものともいえます。
このように、各国の政治判断が、実はその地理的要因によって運命づけられていた!みたいなことが少なくありません。
地理的な視点から国際政治を見ることで、こうも見え方が変わるのかと驚いたし、すごく面白かったです。
3.地球儀的視点が必要!
これは、僕の個人的な感想なのですが、地球儀的な視点は大事だな~と思いました。
僕は地理が得意なわけでもなかったため、世界地図といえば、あの平面で日本が真ん中の最もオーソドックスな世界地図を思い浮かべてしまいます。
しかし、実際は地球は球体。
あの地図は、距離や方角が正しくない地図なのです!
もちろん、地球が球体であることは知っているのですが、いまいち脳内にそのイメージがなくて、イギリスとアメリカの位置関係や、アフリカと南米の位置関係など、結構あいまいでした。
『サクッとわかるビジネス教養 地政学』には北極海の話が出てくるのですが、北極海はアメリカとユーラシア大陸に囲まれた内海のようになっている、という意識がまったくありませんでした。。
正確に、世界の地理をイメージするには、日ごろから地球儀も合わせて見ておかないとな~と思いました。
さいごに
今回は、「地政学」って面白い!というテーマで、「地政学」に関する本である『サクッとわかるビジネス教養 地政学』を読んで面白いと思ったり、意外だなと思ったりしたことについて書きました。
ロシアのウクライナ侵攻の動向、中国の台湾有事の可能性など、国際情勢が不安定な今こそ、「地政学」について学んでおくと日々のニュースを見るときの解像度がぐっと上がって良いと思います!
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