【考察】Netflix『First Love 初恋』を見た感想

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こんにちは、ニンジャです!
今回は、今回は、Netflixで人気のドラマ『First Love 初恋』を観たので、感想や考えたことを書いていこうと思います!

ドラマの内容に触れてますので、まだ見てない方は、ぜひドラマを見てからこの記事に帰ってきてください!

Netflix『First Love 初恋』を見た感想、考えたこと

『First Love 初恋』の魅力3つと、個人的にこうしてほしかった!というわがまま1つをご紹介していきます!

『First Love 初恋』の魅力

1.胃もたれしない甘さ

まず、このドラマの1番の魅力は、甘いけど甘すぎない、ということだと思います。

この作品は、「初恋」がテーマ。宇多田ヒカルの楽曲「First Love」と「初恋」から着想を得て、ドラマ化された作品です。

そのため、全体を通して高校生時代の甘い初恋の描写が、ふんだんに描かれます。

ともすれば、こういうドラマは僕のようなおじさんには甘ったるく、胃もたれしてしまいそうなもんなのですが、ひとつポイントがあってそれが防がれています。

そのポイントというのが、現代からの回想という形でしか甘い初恋を描かない、という点です。

この物語は初恋がテーマなのですが、あくまで現代は、その初恋が終わってしまって大人になった2人、です。(それが主演の佐藤健、満島ひかりです。)

そのため、どれだけ甘い恋愛のシーンを見ても、「この後、別れてしまうんだ」「何があって、現代の状態になったのだろう?」と、未来の悲劇に思いを馳せざるをえません。

先に苦いシーンを見せられているからこそ、過去の甘いシーンが胃もたれせずに楽しめるという素晴らしい構成だと思いました!

この作品は、あくまで初恋後の現代が舞台なので、高校生の甘い恋愛というよりかは、大人の苦い人生という重厚なテーマを描いた物語だと思います!

2.邪魔にならない”設定”

まだ見てない方はネタバレになりますが、この作品にはひとつ設定が乗っています。

それは、也英(満島ひかり演じる女性の方)が初恋の記憶を失っている、というもの。

也英が大学生の時に交通事故に遭ってしまい、最近の記憶を失ってしまいます。そのせいで、恋人である晴道(佐藤健演じる男の方)のことを完全にわすれてしまうのです。

一般的に、恋愛の物語は、こういった設定を乗せがちです。タイムスリップしたり、入れ替わったり、前世がどうとか言ったりと、あの手この手で設定を乗せてきます。

そういった恋愛ものは見飽きていたため、3話くらいでこの記憶喪失が出てきたときに、正直なところ「なんか変な設定乗せてきちゃったな〜」と思いました。

せっかく重厚な大人のドラマとして観れていたのに、単なる恋愛ドラマになってしまうのか、、と悲しんでいたのです。が、意外とそうはなりませんでした。

ことさらに記憶喪失が強調されるわけではなく、その設定が明かされてからも重厚さは増す一方でした。

この設定を活かしてどうにかしてやろう!という感じではなく、あくまで自然に差し込まれたエッセンスの一つとして扱われていたのが、とても好印象で面白かったです!

また、也英が記憶喪失をしたことで、娘を心配した母が、晴道を遠ざけてしまいます。そのため、2人の関係は消滅して、也英は別の人と結婚します。

也英のためを思って、記憶から消えてしまった晴道を遠ざけるのですが、その選択は本当によかったのか?と自問自答する母親の姿もとても印象的で、よかったです。

「記憶喪失」という設定が、運命のいたずら、選択の葛藤をより深く描く手助けになっていたと思います。

3.音楽との調和

3点目は、なんと言っても音楽が良いこと!

宇多田ヒカルの「First Love」と「初恋」が、メインテーマとしてドラマ中に流れるのですが、物語の雰囲気とマッチしていて(というか、歌に物語をマッチさせた、ですが)、とてもとても印象深かったです!

また、単なる劇中歌という役割ではなく、物語の鍵を握るアイテムとしても活躍しています。

僕は、宇多田ヒカル世代ではないので、あまり歌を聞いたことがなかったのですが、これを機に何度も繰り返して聴くようになりました!

個人的にこうして欲しかった!

最後に、全体的にすごく重厚で面白いドラマなんですが、個人的にこうだったらもっと良かった!ということを書いて終わりにしたいと思います。

それは、8話で終わって欲しかった、ということです。

このドラマは全9話なので、9話が最終回です。ただ、8話が伝説的に面白くて、よくできています!

そのせいもあってか、9話の蛇足感が否めませんでした。

8話の名シーンは2つ。

ひとつ目は、也英と、也英の同僚である占部旺太郎のシーン。バス乗り場みたいなところで、占部旺太郎が也英にハッパをかけるシーンです。

この占部旺太郎(濱田岳が演じてます)もめちゃくちゃいいキャラをしてることもあり、このシーンはトップクラスの名シーンだと思います。

ふたつ目は、8話のラストシーン
也英が全ての記憶を思い出すシーンです。

このラストシーンもすごく良くて、也英がたまたま息子に渡された、宇多田ヒカルの「First Love」のCDプレイヤーを聴くことで、全ての記憶が蘇るというシーンです。

イヤホンで聴きながら、号泣する也英。その合間に、高校時代の春道との映像が差し込まれていきます。

全ての記憶が蘇った、ということを表現したあのシーンは素晴らしかったです!

そんな8話が素晴らしすぎた分、記憶を取り戻した也英が春道に会いに行くという9話は、スピンオフ感を強く感じました。

記憶を取り戻した也英は、いったいどのような人生を選ぶのか、ということは視聴者の想像に任せて欲しかったなぁと個人的には思います。

あっても無くても良いが、もし無かったら、あの8話で終わってたら、もっと賞賛される伝説的なドラマになっていたのではないかと思います。

さいごに

今回は、Netflixで人気のドラマ『First Love 初恋』を観たので、感想や考えたことを書きました。

恋愛的な胸キュン要素も残しながら、ただの恋愛ドラマの枠にとどまらない、重厚な作品だと思うのでオススメします!

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