こんにちは、ニンジャです!
今回は、貨幣博物館で学んだお金の歴史というテーマで、個人的におもしろい!と感じたお金のコトと、歴史を学ぶことのメリットについてまとめていきます!
貨幣博物館とは、東京・日本橋近くにある博物館。日本銀行のすぐそばにあって、無料で入ることができます。
「富本銭」「和同開珎」といった教科書で見る古代のお金から、「藩札」「小判」などの近世、そして近現代のお金までを一気通貫して見ることのできる楽しい博物館です!
まずは、そんな貨幣博物館で学んだお金のコトについてお伝えします!
貨幣博物館で学んだお金の歴史
1.基本的に原材料不足、、
まず、なるほど!と思ったのは、貨幣は原料問題に悩まされ続けた歴史があるということ。
例えば、古代の「和同開珎」というお金が日本初の流通貨幣と言われているのですが、これは銅でできています。
この「和同開珎」の後も計12個の貨幣が発行されるのですが、それを博物館で見ると、とても面白いことがわかります。
面白いこととは、だんだんと貨幣が小さく、質が悪くなっていくのです!
これは、銅が不足してきたので、貨幣を小さくせざるを得なかったため。
その後、「こんな価値のなさそうな貨幣使えるか!」ってことで、なんと米や絹をお金として使う、物々交換時代に逆戻りしてしまいます!
現代の感覚でいうと、貨幣自体の価値なんてどーでもいいじゃん!という感じですが、それはつい最近になってからのこと。
人類の歴史を長い目で見てみると、いかに貨幣に価値を持たせるか?という難問に政府は立ち向かい続けていたことがわかります。
2.貨幣発行は日銀だけ!は割と最近
続いて2番目に、なるほど!と思ったことは、貨幣を発行するのはひとつの組織だけという状態は、わりと最近の出来事だということ。
現在は、日本でいうと日銀だけが貨幣を発行することができます。
さらには、その貨幣の発行量を調整することで、景気もコントロールしています。
日銀のような銀行は、中央銀行と呼ばれ、日本以外も多くの国に存在しています。
日銀以外がお金を発行しちゃダメなんて当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、それはわりと最近のハナシ。
明治初期の1871年に貨幣単位「円」が誕生したのですが、その時は政府が発行する政府紙幣に加えて、民間銀行が発行する紙幣も流通していました。
また、少し時代を遡ると江戸時代には、幕府が発行するお金の他に「藩札」という藩(今でいう都道府県)が発行しているお金もありました。
また、もっと遡ると、12世紀から16世紀には中国から貨幣を輸入していたうえに、15世紀後半からはその中国からの貨幣も足りなくなり、私的に作った貨幣が流通していたそう!
結局、いまのように日銀だけが貨幣を発行するようになったのは1882年。今から140年前くらいの話です。
このように、自国の中央銀行が一元的に貨幣を発行する、というのは当たり前に思えて、決して当たり前ではないのです!
3.今は極めて特殊な状況!
これまで紹介した、僕がなるほど!と思ったことを通して、薄々感じてもらえたかもしれませんが、“現在の状況”というのは極めてレアな状況なのです!
最初に書いた「貨幣の原料足りない問題」でも触れましたが、歴史上お金そのものには価値がありました。
例えば、金で作られた小判、銀・銅で作られた銭貨などが使われてきたのは、金・銀・銅そのものに価値があるからです。
また、紙で出来た紙幣が流通してからも、お金は金や銀と交換できるようになっていました。
これを金本位制とか銀本位制というのですが、要するにお金は「金・銀を持ち歩いて、いちいち取引するのめんどいから、代わりにこのチケット使って〜」というくらいのもので、金・銀と引き換えられるからこそ価値がありました。
ただ、いまみんなが持っているお金は金や銀とは交換できません。
現代は、それ自体には何の価値も無いものをお金としている超レアな時代なのです!
ちなみに、金本位制が終わったのは1930年代なので、まだ100年も経っていません。
お金が生まれてから1000年以上が経ちますが、その中でも100年に満たないのです。
こうして長い目で歴史を見てみると、当たり前だと思っていたものが、ぜんぜん当たり前に感じられなくなって、面白くありませんか??
歴史を学ぶことのメリット
ここまで、貨幣博物館で学んだお金のコトをご紹介してきました。
さいごに、貨幣博物館に行ったことを機に感じた、歴史を学ぶことのオモシロさについてお話しして終わりたいと思います。
貨幣博物館では、貨幣を軸として古代から現代までの約1000年間の歴史を学ぶことができました。
まず、1000年という長いスパンで物事を考えられるというのが、歴史を学ぶ面白いところかなと思いました。
ふだん普通に生きていて、1000年間の単位で物事を考えたり、調べたりすることなんてありません。これは歴史を学ぶ時にしか訪れない、レアな経験だと思います。
また、1000年間のような長いスパンで見ることで、現在の特殊さを理解することができます。
この時代に生きていると、今あるものが当たり前だと感じてしまいます。
ただ、この記事でも紹介したように、今の貨幣制度というのは歴史上まったく当たり前ではなく、むしろレアな状況です。
現在が普遍的に続いてきた当たり前じゃないと分かると、これから先どう変化してもおかしくないなと思えて、変化に強い人間になれると思いました。
例えば、この記事の中で「貨幣を日銀だけが発行してる状況はレアだ」と言いました。
それが分かっていると、政府が発行するお金ではないビットコインのような仮想通貨が、世界的に主流になっても何もおかしくないと感じられませんか?
また、一個人や一団体が独自のコインを発行したりしていますが、それが主流になる可能性だってまったくないと言い切れない、という気がしてきます。
現在の尺度に合わせてあり得ないと考えますが、長い歴史の目でみると、あり得ないのは現在の方だったりします。
このように、長い目で歴史を見て、現在の当たり前が当たり前じゃないと気づくことによって、どんな変化にも柔軟に未来を想像する力が付くのではないかと思います。
さいごに
今回は、貨幣博物館で学んだお金の歴史というテーマで、個人的におもしろい!と感じたお金のコトと、歴史を学ぶことのメリットについてまとめました!
歴史を学ぶことはとても面白く、博物館は歴史を学ぶのにうってつけ!
ぜひお近くの博物館に、足を運んでみてください!
貨幣博物館は、無料で入れて、しかも身近なお金がテーマなのでオススメです!
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