「街から書店が消える…」というニュースから考える書店の今後

「街から書店が消える...」 というニュースを見て思うこと分かりやすく簡単に解説シリーズ

こんにちは、ニンジャです!

今回は、「街から書店が消える…」というニュースを見て考えた書店の今後というテーマで、僕が思う書店の1番大きな問題点と、一読者である私たちが取るべき態度について書いていきたいと思います。

最近、赤坂周辺の書店が次々に閉店して、赤坂から書店が無くなる!というニュースが話題になっていました。

文教堂赤坂店閉店へ 「赤坂から書店が消える」貼り紙に込めた思い

こういうニュースが出ると、書店関係者や本が好きな人からは「寂しい」「ショック」という声が上がります。

もちろん僕も1人の本好きとして書店が無くなることは寂しいですが、それだけ終わらせていいのか?とも思います。

今回は、このニュースをきっかけに考えたことを書いてみようと思います。

本屋は何も変わってない!!

まず、僕が1番問題だなーと思うのは、本屋が全く変わっていないことです。

ネットで本を買えるようになったり、本以外のエンタメが増えたり、電子書籍が普及したりと、ここ数年書店業界は厳しいと言われ続けています。

書店の減少も最近始まったわけでは無く、ここ数年のあいだ起こり続けていたことです。

にもかかわらず、書店は何か変化しているでしょうか?

10年前と本屋さんが変わったことを、いくつあげられるでしょうか??

僕は、ひとつも思い浮かびません。

これだけ、書店業界は厳しいと言われているのですから、業界全体で試行錯誤して大きく変化していて当然のはず。

しかし、それができていないとしたら、書店が減少していくのも仕方ないことなのかな〜と思います。

「セルフレジで行列を解消する」「QRコードを置いてネットからも買えるようにする」「ブログやYouTubeを始める」などなど、いくらでも思いつくと思うので、出来そうなことからやっていくべき!

書店業界は、ずっと前からやばいと言われているので、もっと大きく変わっているべきだと思います。

書店の価値は「目利き」

あと、これは以前書いた「ネット書店とリアル書店の違い」の記事にも書いたテーマですが、書店の価値は「目利き」です。

数多ある本の中から、おすすめの本やいま読むべき本をセレクトしてくれることが価値です。

これを、書店の人はわかっているのかな?と疑問に思うことがあります。

ネットが普及する前は、本屋さんは欲しい本を買う場所でもありました。

しかし、ネットが普及した今、欲しい本はネットで買う方が便利です。

今後、ネットで本を買う人が増えることがあっても、減ることはないでしょう。

つまり、本屋さんの「欲しい本が手に入る」という価値はほぼ消滅しつつあるということ!

本屋さんが生き残る道は、「いま読むべき本の目利き」という価値を提供することでしか残されていないと思います。

しかし、いまある多くの本屋さんは、これまでのように多くの本を並べているだけです。

もちろん、棚づくりやポップなどで「目利き」を提供していますが、それ以外はただ並べているだけ。

本屋さんは、「なぜいまこの本を読んで欲しいのか?」「どういう思いや考えを持ってこの本をチョイスしたのか?」ということについて、もっと発信すべきだと思います。

売っている本の種類の多さが武器になる時代は、とっくに終わっています。

「いま読むべき本の目利き」こそが、本屋の提供できる価値です。

これは大手書店に、個人書店が勝てるチャンスでもあると思っています。

すでに、「お客さんから手紙を受け取って、そのお客さんのためだけに本を選ぶサービスをする本屋」「本を1冊しか置かない本屋」「魚に関する本しか置いてない本屋」など、個性的で、とがりのある本屋も多くあります。

個人書店も大手書店も、もっと積極的に変革をして、もっともっと尖った書店になっていくべきだと思います。

また以前、作家の今村翔吾さんが書店のこれからについて語るテレビ番組で、「コンビニやカフェなどの他業種に、本屋を併設する」ということを話されていました。

いま、元々ある本屋にカフェや雑貨店を併設するパターンは多いですが、元々あるカフェやコンビニに本屋を併設する、というのは確かにアリだなと思いました。

本屋は「目利き」を売る場所なので、選書の多様性が重要です。コンビニに書店を併設する場合、そのコンビニで働くアルバイトの人の棚を作るとかも面白いと思います。

また、本屋を併設といっても大袈裟なことでは無く、本棚をひとつ置くだけでも、充分本屋として機能すると思います。

このように、いまイメージできる”本屋”のかたちではなく、「これって本屋なの??」と疑問に思うような本屋さんが増えていく必要があると思います。

「寂しい」「悲しい」で終わらせないために…

「街から本屋さんが消える」「書店の数が年々減っている」というニュースを聞くと、悲しい気持ちになるのは理解できます。

しかし、「寂しい」「悲しい」だけでは、この書店の数が減少している状況を変えることはできません。

書店業界や出版業界の人たちが、他人事のように「寂しい」「悲しい」と言っているのを見ると、すごく危機感を感じます。

ひとりの本好きとして、書店の数をこれ以上なくさないために、書店に対してもっと変革を求めてもいいように感じます。

10年前と何も変わっていない書店には厳しい目を向け、新しいチャレンジをしている書店に対しては暖かいまなざしを向ける。

これが、一読者として取るべき態度だと僕は思います。

さいごに

今回は、「街から書店が消える…」というニュースを見て考えた書店の今後というテーマで、書店はどう変わるべきかを僕なりに書いてみました。

「寂しい」「ショック」だけではなく、どうしたら書店業界が元気になるか?と考えることは、業界にとっても良いことだと思っています。

みなさんもこの機会に、書店がどう変わったらいいかについて考えていただけると嬉しいです!

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コメント

  1. 書店員 より:

    拝読させていただきました。
    軽すぎる意見だと感じました。

    書店業務のあまりの多さに、業界実情のわかっていない方からの意見は、書店員のわたしからすれば、残念ながら稚拙で偏ったものに思えます。
    机上の空論を語らないでもらいたい。
    本の目利きなんて、旬の移り変わりも激しく、どれほど大変なことかわかっていないからこそ軽々しく言えるのでしょうか、、、。それがあなたにできますか?って話。
    本棚をひとつ置くだけでも、充分本屋として機能?
    本の利益率をご存じですか?あまりの薄利におどろかれるでしょう。
    批判的な意見ですが、厳粛に受け止めてもらえればと思いコメントしました。
    書店が消えるのは、時代の流れなんですよ。再販協定も破綻している以上、時代の流れにはあらがえません。
    全くなくなることはないでしょうが、生き残るのは、グループ大手のみですね。

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