こんにちは、ニンジャです!
今回は、声に出して読書をする効果とは?というテーマで、音読のメリットとデメリットを解説します。
突然ですが、みなさん、音読はしていますか?
おそらく小学生の時以来、音読なんてしていないという人が多いのではないでしょうか?
この記事を書くに当たって、音読について勉強してみてのですが、音読の効果に関しては賛否両論があり、効果がある人と無い人がいるようだとわかりました。
この記事では音読のメリット・デメリットを紹介しているので、メリット・デメリットを比較して音読を実践するかどうかの判断材料になると思います!
また、最後には個人的に最も効果を感じる音読方法を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください!
声に出して読書をする効果とは?
まずは、声に出して読書するメリットを3つ紹介します。
1.読書に集中できるようになる
声に出して読書をすると、注意力散漫になりにくく、本に集中できるという効果があると言われています。
『文理解における黙読と音読の認知過程』という論文に書かれている実験では、他に注意力が持っていかれる状況において、黙読よりも音読の方が本の理解が深まるという結果が出たそう。
つまり、テレビがついていたり、近くにスマホがある状態で読書をする場合は、声に出して読書をすることでテレビやスマホに注意力をもっていかれずに、本に集中できるということです!
本を読んでいてもすぐにスマホを見てしまう、という方には音読はおすすめかもしれないです!
2.本の内容の理解が深まる
「自分は読解力が低い…」という悩みを抱えている方は、多いのではないでしょうか?
僕も特に読書をしたばかりの頃は、文章を理解することに苦労した覚えがあります。
先ほども引用した『文理解における黙読と音読の認知過程』という論文では、読解力が低い人ほど音読に効果があるということが指摘されています。
一般的に音読の効果が大きいのは小学生低学年くらいまでの子どもだと言われていて、大人にはあまり効果がないと言われています。
しかし、小学校低学年でも音読の効果がない人もいれば、大人でも音読に効果がある人もいると言う実験結果もあります。
そこからこの論文では、年齢では無く読解力の高い/低いによって音読に効果があるかないかが決まる、という考察がなされています。
たしかに個人的な実感としても、読書に慣れていない時期や難解な本を読むときにこそ、音読は効果があるような気がしています。
まだ読書に慣れていないという方や難しい本を読むことが多いという方は、音読が効果的かも知れません。。
3.耳からも情報が入ってくる
声に出して読書をするということは、自分の声が耳に入ってくるため、耳からも情報を得ているということになります。
黙読では目からの情報だけですが、音読は目と耳の2つの経路から情報が入ってくるため、内容の定着度合いが高まるという効果が期待されています。
これは「モダリティ効果」と言われていて、視覚情報に加えて聴覚情報を与えることによって、内容の記憶が強化されるという効果です。
本を読んだとき、大まかな内容は覚えているけれど人物名や固有名詞といった細かい点は忘れてしまうという方は、音読を試す価値があると思います!
ここまで3つの音読のメリットを紹介してきました。
しかし、音読にはデメリットも挙げられています。
声に出して読書するデメリットとは?
続いては、声に出して読書するデメリットを3つ紹介します。
1.読むスピードが遅くなる
黙読をしている時は、すでに知っている部分・簡単な部分は読むスピードを速めて、難しい部分・よく理解できなかった部分は遅く読んだり、読み返したりを自然に行っています。
しかし、音読では声に出して読んでいるので、スピードの細かい調整が難しくなります。
そのため、黙読なら読み飛ばしていた部分にも時間をかけてしまい、結局効率の悪い読書法になってしまう恐れがあります。
2.カフェや電車ではできない
当たり前ですが、音読をするためには声を出す必要があります。
そのため、カフェや電車などの公共の場で読書をする場合はおすすめできません。
主にカフェや電車など外で読書をするという方には、音読は向いていないかもしれません。。
3.黙読よりも定着度合いが落ちるとの研究結果も
いくつかの研究では、音読よりも黙読のほうが記憶出来ている量や文章を理解できている度合いが大きいと結論付けています。
これは、読解力やその場の環境にもよるので一概にどちらが当てはまるかを判断するのは難しいです。
そのため自分に合わないと思ったら、音読のやり方を工夫したり黙読に切り替えたりしたほうが良いと思います。
僕が実践しているおすすめの音読法
さいごに僕が実際にやっている音読法を紹介します。
個人的に黙読派なので、音読はあまりやらないです。
しかし、難しい内容の本や試験の勉強など「頑張って覚えたい!」という時には役に立つ方法なので、ぜひ真似してみてください。
僕がおすすめする音読法は、「先生のように音読すること」です。
どういうことかというと、自分が先生になってその本の内容を生徒に授業するかのように読みます。
ただ本に書いてある文章をそのまま読むのではなく、分かりやすく解説を加えたり、使われている言葉や文章の順番を変えたりするのも良いと思います。
分かりやすく説明しようと頭を働かせることができるので、ただ読むだけよりも記憶が定着しやすいという実感があります!
さいごに
今回は、声に出して読書することのメリット・デメリットとおすすめの音読法を紹介しました。
音読にはメリット・デメリットが同じくらいあるので、一度自分に合うのか試してみるのをおすすめします!
「はじめてニンジャ」では、読書をするときに役に立つ記事を発信しています。
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参考文献
『文理解における黙読と音読の認知過程』教育心理学研究 高橋麻衣子
『人はなぜ音読をするのか』教育心理学研究 高橋麻衣子
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