【2021年3月】今月読んだ本3冊を紹介~後編~『星の子』『遮光』など小説3冊!

読書のコツ・効果的な読書術

こんにちは、ニンジャです!
今回は、今月読んだ本のうち小説3冊をご紹介します。

今月読んだ本のノンフィクション編もあるので、そちらもぜひ読んでみてください!

今月読んだ3冊[小説編]

  1. やわらかな足で人魚は』香月夕花
  2. 星の子』今村夏子
  3. 遮光』中村文則

1.『やわらかな足で人魚は』~「悲しい」けど「暗く」はない。~

3月に読んだ小説1冊目は、香月夕花さんの『やわらかな足で人魚は』という作品です。

香月夕花さんの本は読んだことがなく、今まで知らない作家さんでした。
なぜ『やわらかな足で人魚は』という作品を読んだかというと、本屋さんでなぜか目に入り気になったからです。

CDでいうジャケ買い(ジャケットだけ見て買うこと)ですが、僕は結構します。
意外と好みの本である確率が高い気がしているので、おすすめの方法です!

感想をひとことでいうと、「悲しいけど、暗くはない。」です。

この作品は、5編からなる短編小説です。
5編とも悲しみを抱えた主人公で、主人公以外の登場人物もそれぞれ違った悲しみを抱えています。

悲しいお話を暗く描く、という作品はよくあると思うのですが、この作品は違います。

『やわらかな足で人魚は』という作品は、「悲しみ」をテーマにしているものの、決して「暗い」話ではありません。
むしろ読了後は、どこか暖かく優しい気持ちになれるお話ばかりです。

ぜひ「悲しい」けど、「暗く」はないお話を味わってほしいと思います!

2.『星の子』~不思議で不穏で不安~

3月読んだ小説2冊目は、今村夏子さんの『星の子』という作品です。

今村夏子さんは、『あひる』という作品を2~3年前に読んで以来、大好きになった作家さんです。

今村夏子さんの作品の特徴は、「不思議」で「不穏」で「不安」な世界観だと思っています。

この『星の子』という作品も、主人公・ちひろの両親が「あやしい宗教」にのめり込んでいき、どんどん家族のかたちが歪んでいくという、「不思議」で「不穏」で「不安」なあらすじとなっています。

「不思議」で「不穏」で「不安」な世界観に酔いしれてみたい!という方は、ぜひ今村夏子さんの『星の子』を読んでみてください!

3.『遮光』~間接的で外形的で暗喩的~

3月に読んだ小説3冊目は、中村文則さんの『遮光』という作品です。

中村文則さんは存在はしていたのですが、作品を読んだのははじめてでした。

この『遮光』という作品を購入した理由は、本の帯に書いてあった「ピース又吉が愛してやまない20冊!」という文言が気になったからです。

感想をひとことでいうと、ひとことでは言えません。(笑)

この作品は、恋人の死を隠して、周囲には生きていると嘘をついている虚言癖の青年が主人公です。その主人公の青年は、いつも黒いビニールに包まれた謎の物体を肌身離さず持っています。

この作品で最も楽しかったのは、自分なりの解釈をしながら読み進められることです。

この作品には、直接的な表現というよりも間接的で外形的な暗喩(メタファー)が多く使われていると感じました。

なので、「この表現はどういうことを表しているんだろう」と自分なりに想像しながら読み進めることができます。

直接的な表現が少ないため、あまり読書をしたことがない初心者さんには少しハードルが高いかもしれません。
ただどんな形であれ、少なくとも衝撃は受けると思います!

ぜひ読んでいただいて、個人的には最も感想を語り合いたい本です!!

さいごに

今回は、3月に読んだ小説3冊を紹介しました。
どれも刺激的で面白い小説だったので、気になる作品があればぜひ手に取ってみてください!

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