こんにちは、ニンジャです!
今回は、歴史上の人物・黒田官兵衛を主人公にした小説『軍師の境遇』(松本清張・著)の見どころ・あらすじを紹介したいと思います。
ネタバレはないので、これから読む方も安心してください!
天才軍師・黒田官兵衛の魅力
まず、僕が2番目に好きな戦国武将(1番目は後ほど登場)である、黒田官兵衛の魅力を簡単にお伝えします。
黒田官兵衛は、天才軍師として豊臣秀吉を支えた人物です。軍師とは、戦や他国との交渉などで戦略を考える人物で、組織の頭脳的な存在。
黒田官兵衛も天才的な戦略で数々の戦を勝利に導いてきました。
黒田官兵衛の最大の魅力は、この天才的な頭脳と、その頭脳から繰り出される奇抜な戦略です!
ただ、もうひとつ魅力的なところがあると思っています。
黒田官兵衛のもうひとつの魅力は、こんなに天才なのに「情に厚い」ということです。
天才的に頭の回る人物なので、合理的で無駄がなく、時には冷酷さすらあるような人物を想像するのですが、黒田官兵衛はそうではありません。
僕の1番好きな戦国武将の竹中半兵衛という人物がいるのですが、黒田官兵衛は先輩の軍師として竹中半兵衛を慕っています。『軍師の境遇』にも書かれていますが、この2人の信頼関係には胸を熱くするものがあります‼
竹中半兵衛だけでなく、豊臣秀吉や黒田官兵衛の主人である小寺政職(こでら まさもと)など、自分が見込んだ人物には忠義を尽くします。
ただ、他人の事を考えすぎて自分中心に物事を進めらなかったために、天才的な才能があるにもかかわらず40代の若さで一線を退いてしまいます。
天才的な軍師の一面と情に厚い人間としての一面を持っていることが、黒田官兵衛の魅力的な部分です。
黒田官兵衛の魅力を描いた小説『軍師の境遇』
小説『軍師の境遇』のあらすじ
毛利につくか?織田に味方するか?
『軍師の境遇』(松本清張・著)
『軍師の境遇』の最初の一文です。
物語は、播州の城主・小寺政職が毛利か織田かどちらに付くべきか迷っている場面から始まります。その場に黒田官兵衛はおらず、小寺政職は黒田官兵衛の到着を心待ちにしています。
そこから黒田官兵衛と豊臣秀吉が出会ったり、数々の戦を黒田官兵衛の知略で乗り越えたりと、黒田官兵衛を中心としたドラマが始まります。
小説『軍師の境遇』の見どころ
1.黒田官兵衛の魅力を生き生きと描いている
先ほど、黒田官兵衛の魅力について簡単に説明しました。
黒田官兵衛の魅力とは、天才的な頭脳から繰り出される戦略と、情に厚い人間味のある性格だと思っています。
その2つの魅力が思う存分表現されているのが、この作品の見どころだと思っています。
数々の戦や交渉の物語が描かれているので、黒田官兵衛の奇抜な戦略を十分堪能することができます。
そのうえ、竹中半兵衛との友情、豊臣秀吉への忠義など人間的な部分も垣間見えるエピソードも。
天才的な頭脳から繰り出される戦略と、情に厚い人間味のある性格という黒田官兵衛の2面を絶妙なバランスで描いているのが、『軍師の境遇』という作品の見どころだと思っています!
2.コンパクトに凝縮されている
2つ目の魅力としては、コンパクトにまとまっている点です。
基本的に歴史小説は長くなりがちで、初心者にはハードルが高いのですが、『軍師の境遇』は違います。
『軍師の境遇』は、黒田官兵衛を主人公にした「軍師の境遇」のほかに2編収録されている作品集です。
表題作「軍師の境遇」だけでいうと、文庫本で200ページほどしかありません。
もちろん分量は短いですが、内容は凝縮されていて、読みごたえは抜群です!
あまり歴史小説を読んだことがない方や、黒田官兵衛に興味を持ち始めたという方にはうってつけの小説です!
さいごに
今回は、『軍師の境遇』(松本清張・著)の見どころ・あらすじを紹介しました。
個人的に軍師が好きで、特に黒田官兵衛・竹中半兵衛の2人は大好きな戦国武将です。
黒田官兵衛に興味がある方が手始めに読む小説としては、うってつけだと思うのでぜひ読んでみてください!
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